廃業して残念な温泉1・青森 秋田屋温泉旅館
日本各地の貴重な温泉がいろいろ廃業しています。
温泉は基本「(ど)田舎」「山の中」にあるので、かつて有名だった温泉地でも、もはやとっくにバブルじゃない今、かなり過疎ってるトコをよく見かけます。
高齢化も追い打ちかけてるんでしょうね。廃墟マニアにはたまらないでしょうが…
東京では日帰り温泉施設が2000円とか取っててもお客は来るんでしょうけど、地方はそうはいきません。
政令指定都市でも相場は500円、さらに地方に行けば、300円、100円もあるし、給料は低いのに物価だけは高い日本で、やっていけるのか、と心配になります。
まあ、入る側としては安いと助かるんですけど…
そんなわけで「本物」の温泉が消えつつあります(悲)。
「廃業」した温泉、その1。
マニア向けの温泉宿だった青森の「秋田屋旅館」↓
ドバドバとかけ流された茶褐色の濃い温泉がたまりません。
いつ廃業したのか、サラっとググっただけでは分からないんですが、1泊素泊り3000円で、良い温泉でした。
これ「秋田屋温泉旅館」の温泉成分表だったか忘れましたが、多分そうだと思います。
家族経営のアットホームな宿でした。すでにかなり鄙びていたのでいつ廃業してもおかしくなかったのですが…
このときは青森のステキな温泉巡り。
その1つ、リンゴの里・浪岡市の「ポパイ温泉」。
浪岡は黒湯、濃いコーヒー色の「モール泉」が有名で、ポパイ温泉なんてあやしげな名前(青森は名前だけ聞くと、温泉とは名ばかりの商業施設を思わせるんですが、本物温泉が多い)とは裏腹に素晴らしい源泉がかけ流し。
温泉マニアには有名ですね。
青森を日本海側へ。
秋田屋温泉旅館の写真が少ないので、ついでに寄ったところを少しだけUPします。
近くまで行ける道があるみたいですが、このときは知らなくて、この位置から眺めただけ。
白神山地には10年以上行ってないんですが、またそっち地方面に行くときは、リベンジしたいと思います。
とにかく。
お気に入りだったのに廃業してしまったという温泉はいくつかあるんですが、残念でなりません。
評判がいいので行ってみたら廃業していた、という温泉もあるし。
そんな廃業宿も、ボチボチ紹介していこうと思います。
◯◯リゾートが買い取って復活してるとこもありますが、そういう大手資本は何かエンターテイメント色が強いし、強気の値段だし、シャレオツじゃなくていいから普通の庶民派温泉宿として復活してほしいなあ。
無理だろうけど。
伊豆の国市に今年廃業予定の温泉施設があるので、GWはそっち行ってみようかな〜なんて思い、今検討中です。
青森の廃墟温泉「田代元湯」に入った話。秘湯すぎる秘湯。
今回は、青森の八甲田山「田代元湯」の話です。
前の記事で岩手の氷渡探検洞のキャンプ場に泊まった翌日、青森八甲田の「蔦温泉」に泊まり、近くの「田代元湯」(野湯)に入りに行きました。
正確には「田代元湯温泉旅館の跡地の露天風呂」です。
多分、こちら「蔦沼」だったと思うのですが。
「蔦温泉」も足元から直接、新鮮なお湯が湧き出すという貴重な「足元湧出温泉」で最高でした。
旅館跡地で、数年後にはダムの底にしずむということで、温泉好きとしては行ってみよう、と。
八甲田山の「銅像の茶屋」(八甲田山・死の行軍で有名な後藤房之助伍長の銅像があります)から東へ。木々のトンネルに入ってすぐ左に未舗装路の林道があり、そこから10~15分ほど歩いて下っていくと「田代元湯温泉跡地」がある、という話でしたが、ちょっと迷い…
工事をやってた人がいたので、その人たちに聞いて行きました。
林道奥にバイクを止めて、歩きます。
一本橋を渡ったり、朽ちかけた橋を渡ったり。
そして見えてきたのが、「田代元湯温泉跡地」。
旅館の建物はもちろん廃墟と化しており、
でも温泉だけは出続けているので入れます。
野湯マニアの方たちや有志の方たちが掃除してくれているんだと思います。
ステキな露天風呂です!
濃いエメラルド・グリーンのすばらしいです。
ただ正直、それが「藻」や「コケ」なのか、お湯の色なのか…
まあ湯温はちょうど良く、多少ヌルヌルはしていましたが、まさしく天然そのものの良い温泉でした。
なおウィキペディアには、
かつて存在した宿泊施設は廃業し廃墟となっており、温泉も廃湯となっている。獣道同然である山道の通行及び、温泉への入浴はすべて自己責任となる。
現在は木製の露天風呂と岩風呂(露天)の二つの湯船と、辛うじて倒壊を免れたものの屋根の一部が損壊した木造の建物がひとつを残すのみの廃墟である。しかしながら現在でも湯量は豊富であり、地元の有志により清掃が行なわれているが不定期であるため常に入浴可能な状態ではない。
木製の湯船は清掃が容易であるが、岩風呂はメンテナンス性が悪く排水も完全にできないためヘドロと藻が完全に排出できず、少なくとも3~4人で取り掛からなければ困難である。また、奥深い自然の中であるため、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、マムシ、ヤマカガシ、アオダイショウなどの警戒および、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、ブユ、アブ、蚊、ダニなどの防護も必要である。
と書かれています。
だそうです。
「やまだ館」の跡地だそうですね。
数年後にはダムに沈むってずっと言ってるんですが、まだ沈んでないようです。
そしてダムに沈む温泉は確か群馬にもありますが、もうダムいらなくね?
無駄な公共事業な気がします。
川も流れていて、確かに自然豊か。清々しかったです。
お帰り。
現在はこの橋、完全に倒壊しているようです。今入るには、川を直で渡らないとダメなんですかね。
草をかき分けつつ帰りました。
ちなみに有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」は、1902年(明治35年)、日本陸軍第8師団の歩兵第5連隊が青森市街から、八甲田山の「田代新湯」に向かう途中で遭難した事件です。
210名中199名が死亡という大惨事で、世界的にも最大級の山岳遭難事故。
八甲田というと、そのイメージオンリーですね。
「銅像茶屋」には、八甲田山雪中行軍遭難事件の資料館もあります。
一昨年、八甲田山の田代湿原付近の「温泉茶屋」に泊まったんですが、雰囲気がありました。
奥入瀬渓流から八甲田山へ、暗くなってから走ったときも、もう自然だけの山の中なんで、あまりに暗すぎて見えないし、けっこう怖かったし。
人を寄せ付けない自然というか、何ともいえなかったです。絶対、モノノケがいる!みたいな…
温泉も、朝の光景も素晴らしかったんですけどね。
日本初の南極探検隊・白瀬矗の里へ。秋田の雪は深かった。山形・秋田の旅ラスト。
>>続き>>
あちらの船は…
日本初・白瀬南極探検隊の「開南丸」の原寸大。
くじらもいます。
入口にはペンギンが!
さてここはどこでしょう。
「南極地域観測船しらせ」のスクリューブレードの1枚。でかい。
秋田県にかほ市にある「白瀬南極探検隊記念館」。
なかなかひなびた場所にあります。
コジャレた建物はやはり、黒川紀章先生のデザインでした。
そしてここでも、ちょっとウルっと来てしまいました。
最近涙腺がゆるくて、鶴岡市のカトリック教会「天主堂」のキリスト像の祭壇でもウルっとしたんだけど、この旅で2回目の涙腺解放。
日本初の南極探検にトライした白瀬矗(のぶ)は、ここ、にかほ市の金浦で生まれたそうです。
幼いときは、「狐の尻尾を折る」「可愛がってた子犬を噛み殺した狼を退治」
「千石船を素潜りで潜ろうとして死にかける」「150人と血闘」など、
相当やんちゃな人だったようだ。
「Sちゃんも少し被るとこあるよね」とMに言われたが、私はそこまで気性は激しくないです。
昔、飼ってた犬がエサをあげた私の手を噛み、血が出たので、竹棒で思いっきり脳天を殴ったぐらいです。
私は祖父・祖母の田舎にあずけられて育ったのですが、可愛がってたチャボがイタチだか野良猫にやられたときも、おじいちゃんと「ワナ」は仕掛けたけど、実際捕まえてどうすんのか?殺すのか?ってトコで、「憎いけど殺せない」って思ったり。
(白瀬も子犬の仇の狼をカマで撃退、と書いてあったが殺したとは書いてない)
3ルールどころか「5ルール」。
白瀬は、近所の蘭学者『佐々木節斎』の寺子屋に学び、節斎先生から北極の話を聞いて、幼い頃から探検家を目指していたそうですが、節斎から「探検家を目指すなら五訓を守りなさい」と言われ、その5つの戒めを生涯貫き通したんですね。
1.酒を飲まない
2.煙草を吸わない
3.茶を飲まない
4.湯を飲まない
5.寒中でも火にあたらない
さすが「探検家」。
純粋に幼い頃の夢を貫いた人なのだ。
好きだな〜こーゆー人。
千島探検や、北極点はすでにアメリカ人のピアリに制覇されてしまい、南極に切り替えるなど、紆余曲折あって、苦労して南極探検にこぎつけるわけです。
私は子供の頃に読んでいた「学研漫画ひみつシリーズ できる・できないのひみつ」、
後半に探検家の伝記があったんですが、その中に、南極を目指した3人、「アムンセン」「スコット」「白瀬矗」のマンガがあったので、概要はザックリ知ってたのですがが…
「悲劇の探検家ロバート・ファルコン・スコット」↓
世界初の南極点到達に成功したロアルト・アムンセン↓
南極1番乗りを目指し、明暗が分かれた2人です。
当時誰も南極点に到達していなかった時代。
ノルウェーのアムンセン隊と、イギリスのスコット隊は、国の威信をかけて南極探検へ。
全て国が費用を負担、装備も最新。
出資や募金を募り、それでも目的額に足りなかったが、自力で南極へ向かった白瀬とはまず、土台が違ってた。
白瀬隊の「海南丸」は、2円だかで買い取った漁船を改造したもので、それを見たアムンセン隊は驚いたという話。
国も援助してくれてないのに、その2人と肩を並べ、自力とはすごいですね。
アムンセン隊の「フラム」号↓
スコットの「テラノバ」号↓
名前もカッコよく、一番ゴージャス。
白瀬隊の「海南丸」。
名前のプレート見れば分かるけど、実際大きさが違うのです。
イギリスのロバート・ファルコン・スコットは、馬を連れて行き、最新式の自動運搬車まで投入。
しかしそれが仇になり、そこまで寒さに強くない馬は死に、最新の自動車は動かなくなり、人力でやるしかなくなった。
ノルウェーのロアルト・アムンセンは、そこら現実的だった。
さすがノルウェー出身というか。
犬ぞりで。
白瀬もカラフト犬。
結局、南極点到達一番乗りレースに勝ったのはアムンセン隊で、スコット隊が到着したときにはすでにノルウェーの旗が立っていた。
悲劇の探検家として知られるスコットは、南極点に到達したものの、失意に追い打ちをかけ、天候悪化と食料が尽き帰路で全滅。
スタート時からその結果に結びつく要因はあったんだけど、私的に、アムンセンに先を越されたというガックリ感も大きかっただろうなと。
全滅したスコット隊の遺品もあります↑
半分雪に埋もれたテントで、2人の隊員とともに息を引き取ったスコット。
手には「ブラウニングの詩集」を持ってたとか。
私は、福井県の高速道路で、台風に突っ込んだときに(よりによって山岳地帯だった)、時速30〜40キロで暴風雨の中、バイクで走行したときは、スコットの気持ちになってました。(よりによって山岳地帯で)(もちろんそんな、悪天候の中走ってるバイクはいませんでした。車も2台ぐらいでした。台風直撃するって情報を見てなかったんです)
白瀬隊は、南極点までは到達出来ませんでした。
食料が尽きたので、南緯80度5分のところに国旗を立て、「大和雪原」と名付けて引き返したんですが、全員無事に帰ったわけだし、今も地図には大和雪原と載ってるようだし、その地点まで行ったとは当時世界で4番目、自力で行ったのに、ここまで行ったんのはやはりスゴイ。
ただ、カラフト犬が…
食料を詰め込み、乗せる場所がないと言われても、白瀬は全頭連れて帰ろうとしたところ、悪天候で事故?が起こり、急いで出発しなきゃならなくなって、10頭ぐらい置いてきてしまったとかで。
白瀬はそれに心を痛め、帰ってきてから、南極探検に漕ぎつくまで犠牲になった人達と共に、「犬隊員」として、犬のことも毎日拝んでいたということです。
当時の旅券。貴重。
当時の防寒。
昔読んだ「ひみつシリーズ」は子供向けザックリなので、白瀬矗が帰って来てから多額の借金を負い、残りの半生は全国を講演して回ったり、その借金返済に追われたという話は初めて知りました。
本当に苦労したんだなぁと。
現在に換算すると、2億ほどの借金を44年かけて返した、と。
私も最近、旅での借金が多いんですが、白瀬の時代とも違うし、借金の額も白瀬とは比べ物にならないし、それを思えば、金がないことで不安になるなんて…と思った次第。
白瀬が帰って来たときは、日本中が熱狂したらしいけど、熱しやすく冷めやすいのか、晩年、近所の人は白瀬がかつての南極探検王だとも知らず、最期は弔問客も少なくひっそり息を引き取ったとか…
ここでは、4次元デジタル地球儀「タジック・アース」(全国の博物館でもあまり設置されてなくて、珍しい)とか、北極と南極のオーロラも観れます。
南極の石、私も持ち帰りたい↓
ペンギン抱っこしてる写真が可愛いです。
南極点到達の雪上車。
「機械遺産」なんてのもあるらしい。
乗れます。
南極では隕石もよく拾えるらしくて、隕石展示してたんだけど、こちらはギベオン。
この大きさ、相当な値段だろうという。
色々な隕石達。
私はナニゲに鉱物マニアでもあります。鉱物好きのパワーストーン好きでもあります。
火星からやってきたコンドライト「サハラNWA869」と、最近ロシアに落ち、UFOに破壊されたコンドライト「チェリャビンスク隕石」、鉄隕石では、「ギベオン」と「カンポ・デル・シエロ」を持ってます。
ペリドットを含む石鉄隕石、「パラサイト隕石」も欲しいけど、高いのでなかなか。
白瀬矗中尉像。
南極昭和基地の生映像。
生中継です。
隣のペンちゃん、可愛い。
お土産のペンちゃんと記念撮影。
…してたら受付の人達が、ぜひあちらの大きいペンギンと一緒に!と、奥にあった一番デカいペンギンのぬいぐるみを持って来てくれたので、擬似南極体験。
ここの記念館の方たちも、親切でハートがオープンです。
外に出たら雪が。
軽く吹雪いてて、まるで南極かという錯覚をおこしそうです。
これは、白瀬中尉が私たちに南極気分を味あわせてくれたんでしょう。
そうに違いありません。
いいかげん、帰らないとね。
一番距離的に近いルートは高速に乗らず、190kmちょっと。
「南極探検隊記念公園」は、春には桜並木が綺麗なことでしょう。
にかほ市の海沿いを走ってたら、こんなところに集落が!という。
海ギリギリに家が建ってる、小さな集落で、こんなとこにも人が住んでるんだなという、何か不思議な光景でした。
内陸部、山の方へ向かいます。
国道だけど、さすが雪が。
やはり海沿いより、内陸部の山の方が雪深いです。
スケートリンクみたいにツルツル光ってる箇所も多々あり、スピード出せないし注意深く走らなきゃなんないし。
地図を見た限りでは、そこまでクネった道はないけど、やはりスケートリンクが…
鳥海山の東側を走るルートです。
雄大な景色。
でも、スケートリンク。時間あったら鳥海高原で「スノーモービル」やろうかと思ったんだけど、この「ファンカーゴ」じゃ、道が心配だったな…
後ろの除雪車撮ったらしい。さすがに除雪車が何台も通ってました。
そして新たな発見。
このちっこい除雪車は、何と歩道用!
確かにこんな車道を人が歩いてたら、事故の元。
こちらも歩道用でしょう。
歩道用除雪車もあるとは。
あちこちで除雪作業中。
山間部の雪景色が素晴らしい。
緊張したけど。
Aさんからのお下がりのスタッドレス、FR車以上に滑るもんで。
緊張感はあったけど、ロケーションとしてはとても美しい。
また小型の除雪車がやってきた。
ヒョロッとしたタイプ。
道幅や雪量によるんだろうけど、何種類ぐらいあるのか。
また来た。続けて2台。
スケートリンクだったり、真っ白な雪道だったり。
ここに住む人達、冬場の雪かき大変でしょう。
出口とか車庫とかはきちんと除雪されてたけど。
家は雪で埋もれてて。
暗くなってきて、このとき心配だったのは県境の峠でした。
やっぱり住んでる人、大変。
個人宅用除雪機。
自力でシャベルで雪かき。
この様子だと、鳴子へ抜ける峠あたりは真っ暗になるなぁ。
雪かき休憩の人々。
まさに雪国の光景ですね。
「道の駅 清水の里 鳥海郷」に寄って帰ります。
駐車場の除雪された雪壁。
農産物はやはり少なかった。
百宅地区の「ももやけ蕎麦」がご当地もんらしいけど、そば粉より小麦粉の方が多かったんで買いませんでした。私十割蕎麦派なので…
そしてここの名物らしい松の皮を錬り込んだ「松皮餅」などを買って、サッサと出発。
またさっきとは違うタイプの除雪車が。
除雪用の輪っかが上に上がってたんで、帰り道なのかな?
マイナス6℃。
帰って来てからMが、「最高マイナス8℃だったよ!写真に撮ったし!」と言ってたんだけど、写真はマイナス6℃だよ。
雪かぶった木々が綺麗でした。
ヒイラギの仲間の杉でしょう。
天然本物クリスマス・ツリー。
ここらは雄勝から「秋の宮温泉郷」へ向かう道、そして秋田と宮城の県境へ。
ここらの自然も豊かです。春や秋なんかは絶景です。
雪で川が見えないけど、水も綺麗で。
宮城県大崎市へは81km。
秋の宮温泉郷を越えると県が変わり、鬼首へ。
鬼首温泉は日帰り入浴したぐらい。
微妙な位置にあるので、泊まるには近いし、日帰りには遠いというか、どうせならもっと先まで、みたいになってしまってあまり行ったことがないのでした。
この108号線の最後の最後の難関は、ダム沿いに走る細いクネクネした山道。
前に冬場にワンエイティで通ったことあるとはいえ、平地に止めてても滑って動かなかったりしたファンカーゴ坂を登れるだろうか、と少し心配してたんだけど、見たことのない長いトンネルに入り、ダム湖沿いの細い山道もなく…
鳴子温泉郷の明かりと橋が見えてきた。
もしかして、新道?
…と思ったら、やはり。
あとからGoogleMAPを見てみたら、やはり新しく道が出来てました。
日本全国、我々の知らないうちに、けっこう新しい道ができてます。
旧道より西側に、山を掘って作ったっぽいですね。
確かにこの道大型ダンプとかも結構通るから、ちょっと不便ではあったし、冬場は走りやすくなって良かったと思うけど。
段々雪が少なくなり、道路から雪が完全に消えました。
太平洋と日本海側のこの違い。
その後はもう全く雪がなくて。拍子抜け。
道路も普通に飛ばせるし、何て安全に走れるのかと思い、一気にストレスが減ったとともに、一抹の残念感も…
お土産です↓
なぜかキャベツを2つも買ってました。
左のキャベツは旅中に少し食べたので小さくなってる。
訳あり洋ナシ「シルバーベル」、変わった色の「カリフラワー」(他にも色があった)、
「アスパラ菜」「黒豆」「あるけっ茶」、
(山形の洋料理農家レストランのシェフと、静岡茶会社の共同開発らしい発酵茶)
「つや姫玄米コーヒー」は、山形の「産直アグリ」と「道の駅みかわ」で購入。
かなり甘かった「ミカン」と「白菜漬け」は「道の駅鳥海ふらっと」、
「焼き磯のり」は「ホテル遊楽里」で。
平成20年度醸造の「古酒」と、右のキャベツは「道の駅象潟ねむの丘」、
「松皮餅」と、県民ショーでも紹介されたらしい秋田菓子クルミ入りの「バター餅」、「蕎麦パスタ」「あわかきもち」は、最後に寄った「道の駅鳥海郷」で。
蕎麦はもちろん地元産。
Mはいつも『イイカゲン』『テキトー』なので、「松皮餅」を食べながら、「この栃餅おいしいね、なんでトチの実が入ると柔らかいんだろうね」って。
違います。栃なんて入ってません。松皮餅です!
「道の駅象潟」で、Mが魅入られて買った地元作家のイラスト集↑
こーゆー絵が好きらしい。
そして日本の「ハーブ」を贅沢に使った低料金な健康的な「お茶」と、北投石の核となる「焼山石」。
焼山石、風呂の暖まりが違います。
同じく「道の駅象潟」にかほのパワーストーン屋で仕入れた、気の巡りを良くするタイプの「天然石ブレス」。
上の「モロコシ菓子」はオマケ。「天然石8ミリ玉2つ」も景品として貰いました。
気前がいいですが…モロコシあまり好きではなくて…
下は、山形県鶴岡市「南岳寺」の「即身仏守り」。
即身仏の天龍海上人が着ていた服を切って入れたもの。
衣替えのときに切ってお守りにするとか。
即身仏がいらっしゃる寺ではそういうお守りが売られてる。
汲んできた『小林温泉水』『金峰山神社のご神水』『丸池様の湧水』と『牛渡川の湧水』鳥海温泉あぽん西浜の『鳥海源泉水』。
にかほ温泉はまなすの強烈油臭の『1号泉』も汲んできたけど、塩素入りだからお風呂にでも入れるか…
塩素入りはちょっと口に含むと舌とかがやはりビリビリする。
で、こちら、早速↓
道の駅鳥海郷で買ってきた「蕎麦パスタ」で、夕食作ったM。
肉厚なヤマシメジは、この旅の前に日帰りで行った山形の「道の駅にしかわ」で買ったもの。
肉厚で美味しかったです。
古酒「亀の尾」は、微妙でした。
Mは早々に美味しくない、と言ってたけど、古酒だけあって匂いも独特。
でも、最初は美味しくないと思ったけど、飲んでるうちに美味しいなと。
そんなタイプのポン酒でした。
<2017.1.山形・秋田旅はFin.>ですが、私たちの旅は続きます。
エンドレスです。
「鬼ヶ城火口」の野湯入り、ワビサビ日本海、秋田・山形の旅4
>>続き>>
これ、硫化水素ガスマスク着用で、秋田八幡平「焼山」火口の温泉に入ったときなんですが、今年も秋田方面へ向かい…後ろが「鬼ヶ城火口」の湯です↓
今年1月の山形・秋田旅の続きです。
朝イチで、楽しみにしてた日帰り入浴施設の「あぽん西浜」へ。
たまらない鉄色です。
内風呂は、塩素消毒だけじゃなく循環されてる。
塩素臭がやはり。
循環されてるから鉄分が酸化し、より茶色く凄いことになってる。
成分の濃さが分かる。
塩素集が強いので、やはりかけ流しの露天風呂へリターン。
正真正銘源泉かけ流し。
こちらはヨードも含まれてる。
たまらず、味見(飲泉)。
クロマツ林の海浜に湧き出た、
海水の成分に似た食塩を含むナトリウム塩化物泉(食塩泉)だそう。
Mは心配して、お湯の加減を見にきた係の人に、「ここは源泉かけ流しですか?」なんて聞いてた。
ここは本物!と、自信持って答えてたけど。
かけ湯。
「遊楽里」に戻り、朝食。7階の展望レストラン「ラ・メール」にて。
1月2月限定の朝食付きビジネスプランが、なぜか素泊まりより安かったということで朝食付きにしたんだけど、朝食は食べ慣れてないもので…
展望レストランだけあって、後ろには鳥海山、
目の前は日本海。
本当に展望がいい。
やはり日本海は寒々、荒々しい感じ。
時期外れの平日で人も少なかったから、それがますます日本海のワビサビ感を…
でも素敵な光景だった。
朝食。
また朝から魚。ハタハタだと思う。
サラダはお代わり自由で、Mが野菜が美味しいとお代わりしてたんで、
よくそんなに食べれるねと言ったが、
ホントだった、私もお代わりしてしまった。
地場産の使ってるからか、他のものも美味しかった。
味噌汁に入ってた岩のりと、切り干し大根が特に。
温泉卵の「出汁もそんなに変な味しないでしょ(化調の味)」とM。
お代わりどうですか?と途中聞かれたけど、
現代日本、皆、食べ過ぎです。特に炭水化物が多し。
でもけっこう美味しかった。
荒々しい日本海をバックに。意外なことにコーヒーも美味しかった。
結局カフェインも『ドラッグの一種』だし、一時期バターコーヒーやって、毎日飲んでたら、不安感や緊張感が強くなって、心臓や動悸も早くなり、身体がちょっとおかしくなったんで、最近コーヒーをやめてた。
でもせっかくだからと飲んでみたら、そこらのカフェより美味しかったという。
帰り際に「ラ・メール」の受付の人に、ここらは風が強くて砂で埋もれるから、堤防みたいなものを作らないと船が出れないらしい、という話とか、朝食の魚はやっぱり「ハタハタ」だったとか、色々聞きました。
「美味しかったです」とMが言ったら、ありがとうございます、と。
そして「前にもいらっしゃいましたよね?」と言われたが、いえ、ここは初めてです。
どんな遠いところでも、私らは1度行くと、たいがい覚えられる。
京都のカフェで、一年後に行ったら「去年も来ましたよね」と、新潟の松之山温泉や青森の古遠部温泉でも、数年前に一度行ったっきりなのに、「前にも来たことありますよね、とか。
私らが覚えられやすいのか、接客・旅館業ゆえに顔覚えがいいのか。
なかなか良かった「遊楽里」。
普段こういった近代的なホテルには泊まらないけど、こーゆーホテルはいい。
温泉も良かったし、自然の中の景観もよく、さすが遊佐町唯一のホテル。
しばらく海岸線沿いを走る。
道が狭い区間はちょい怖い。
滑るし、慎重に走る。
ワビサビ街道。
この道を北に真っ直ぐ行くとすぐ、「湯の田温泉」。
今はこの酒田屋旅館しかやってないらしい。
かなり昭和レトロでノスタルジックな宿らしく、美味しい漁師料理出すということで、そのレトロ感と料理でリピーターがいるらしい。
お湯は冷鉱泉で、循環湯らしいけど。
だから宿に惹かれはするが、泊まるのはどうかな〜
ロケーション的に惹かれるもんはあるけど。
宿の目の前には線路があり、さらに昭和ノスタルジー。
日本海に沈む夕日を見たりするのが良いんでしょうね。
ここら。
こちらは廃屋になったらしき、湯の田温泉「のとや旅館」。
何とも言えない北の日本海のワビサビ感。
すっかりボロになった、これが旅館だったんでしょーか。
廃墟マニアにはたまらない光景だと思う。
滅び朽ちていくものの美しさ。
この近くに「十六羅漢」や、「夫婦岩」があるんだけど、見つけられず通り過ぎた。
伊勢の二見岩が日の出なら、こちらは岩の間から日の入りが見えるという。
ひなびた「湯の田温泉」など見たさに走った海岸沿いの道でした。
アマハゲがいるの分かる気がする。
秋田県に入ったら、若干雰囲気が変わった。
海も青くなったし、何だか分からないけど「雰囲気」が変わったのだ。
県が変わっただけで、「気」が変わるもんでしょうか。
土地を県で区切ったのは近年だと思うけど、住む人の「◯◯県民」みたいな意識が変わるんだろうか。
ほどなく秋田の道の駅「象潟ねむの丘」。
秋田のご当地ライダー「超神ネイガー」が!!
そーいや前に、震災復興の仕事やってたとき、地域復興で調べてて、ネイガー見つけて結構ウケたんだった。
日本海岸沿いの来訪神(鬼ではなかったのか?)「ナモミハギ」がモデル。
敵の怪人「カメムシ」モデル。
人気の「地産地消 ご当地ライダー」で、ナニゲにクォリティが高い。
主人公は農業に従事する青年「アキタ・ケン」。
にかほ市(旧・金浦町)大竹地区に在住。代々、百姓の家柄だった。
趣味はトレーニングで、発達した筋肉が自慢。
負けず嫌いで、正義感が強く、単純で憎めない性格である。
コメのご飯とイチジクの甘露煮が好物。祖母と二人暮らしで独身。
祖母の教えにより、たとえ敵であっても、女性には手出しできない。
変身前の素顔は常にフレームアウトしており、画面には映らない。
だじゃく組合によるカメムシ大発生作戦になすすべもない状態の秋田県で、ただ一人田を守るために戦ったことをナモミハギに認められ、
変身アイテム「豪石玉」を授かった。Wikipedia
私も子供の頃「イチジクの甘露煮」が大好物だったんですが…
私も典型的な「おばあちゃん子」なので。
超神ネイガーVSホジナシ怪人1話
秋田の有名人?
奥の細道最北の地。
明治時代に東北を回った「イザベラ・バード」は、どこまで回ったんだろう。
「ねむの丘」は、結構デカイ。
東北最大の物産館と言うだけあって…
作り物かと思った真空パックのハタハタ。
東北最大級というだけあって、けっこう欲しいものが…
まさかここでパワーストーン石屋に長居するとは思わなかった(私は石好き・鉱物好きです)。
「鳥海山の石入り」ってのが気になったんだけど、別なもんを買ってしまった。
山形の道の駅も結構、ヤバイ化粧水や石鹸置いてたけど、ここも玉川温泉と後生掛温泉のパワーの源、焼山石入りのシャンプーとか、ご当地パワー満載の商品が置いてあるわけです。
焼山といえば、2014年に、鬼ヶ城火口で硫化水素ガスマスク付けて、野湯に入りました。
それがこちら↑
奇跡の治療泉「玉川温泉」に泊まり、初「焼山」登山。
目指すは、あちらの火口。
踏み外したら落っこちそうな。
活火山なので、「叫沢」付近では死人も出てますし、有毒ガス発生してます。
じゃ〜ん♪
ドラえもんの四次元ポケットから出した感覚で↑
入れそうな場所探し。
硫化ガス。
正直、「お湯」ではありませんでした。
激熱の「温泉」は底から湧き出してるけど、何せ広いのでほぼ水。冷たい。
でも「冷鉱泉」と思えば入れないこともなく。
10/10ぐらいでしたが、季節的に、入れるにはギリ。
真っ黒な激熱湯。
冷まして入ってみたいものです。
こちらも激熱の天然温泉。
私はあの時「焼山の神様」に呼ばれたと勝手に思っているので、やはり惹かれてしまう。
他にもハーブや、マヌカハニーとかこだわりの天然成分ばかり。
オーガニックコスメの「玉川小町」もヤバそうですね。
こちらは石。
どれも惹かれる。
焼山石・玉川鉱石に、鳥海山の石。
鉱物マニアの血が騒ぐ。
ヤマメの癒し(角閃鉱)はどこの石だったか、それに十和田石。
十和田石は、石を切って…何かの作業現場でしょうか、「安全のために有刺鉄線で囲ってたら、鹿が何度も入り込んでるのを従業員が目撃」。
で、この石を砕いて風呂に入れたら温まり…という。
さすが、田舎だけに、健康関係が充実してる。
これはラーメン屋のキャラなのか、酉年だからなのか。
ここにある茶も、ブレンドが素晴らしかった。
調合がヤバイです。
「やせてごめんね」茶の成分→「やせてごめんね」→『キクイモ(葉)、ヨモギ、スギナ、桑』
「見えすぎちゃってごめんね」茶の成分→
『メグスリノキ、サツマイモ、ヤマブドウ、ヨモギ、オオバコ、クロモジ』。
しかも、オール300円。都会のメーカーならもっとボッタクってます。
やはり「心土不二」の日本のハーブ。
「雑草」は侮れないです。雑草(野草・薬草)は、日本(世界)の未来を救うとマジで思う。
ご当地ライダー達。
アラゲマルが持ってるのは「ハタハタ」よりデカイですね。
「タラバズーカ」だそう。そーいや「鱈まつり」を宣伝してたなぁ…
山形や秋田では2月あたりに「寒鱈まつり」。
大きさ的にネイガーの持ってるのがハタハタか。
「ブリコガン」だそうで。魚卵嫌いなMは「ブリコ嫌い」。
昨日の山形の賞取ったどぶろくが美味しかったんで、秋田ときたら地酒でしょ、と「古酒」も買った。
強烈な油臭というから来てみた。
塩素消毒ありだけど。
滅多にこっち来ないし。
風呂場に入った瞬間、強烈な油臭!!
モールとかの匂いではなく、完全に私が求めてた油臭!
ヤバイ。
ここは源泉が3つあるらしいけど、油臭が強烈なのは、掛け湯に使用されてる1号源泉!
打たせ湯は2号源泉。
軽く油臭はする。
洗面器に落ちるお湯が泡立ってるのが、源泉の濃さを物語っている。
内湯は、右が2号で左が3号だったか。
確か3号の方は、油臭はしなかった。定かじゃないが。
どの源泉も、濃いことは濃い。
塩気も多く、泡立ってるし。
露天。
強烈に濃いです。私好みで。
本当に「塩素消毒」がもったいない!
3号源泉、2号源泉ともに、メタケイ酸が100mg越えてるんで「美肌湯」でもあります。
秋田県は、塩素消毒にうるさいらしい。保健所の差し金。
秋田でも昔ながらの温泉、玉川とか後生掛とかの八幡平あたりや、協和温泉、北の方の共同浴場など、塩素ナシなとこもあるけど、たいがいは入ってるそうです。
これは温泉に対する冒涜。
好みのお湯だっただけに残念極まりない。
そして2017年始めの旅の最後は…
このペンギンのいる場所は……
>>続く>>
アマハゲと鳥海山!「るろうに剣心」ロケ地神社と神秘の丸池様。 山形・秋田の旅 3
>>続き>>
小林温泉の布団がやたら気持ち良かった。
枕も良かったし。
気がいいのかなと思った。
朝風呂。
薄白濁りのお湯がいいですね。
朝は男湯の方に入れておくから、と言われたので男湯。
女湯と対象な作り。
お湯も源泉も、両方ドバドバ出ていて、若干熱かったので、源泉を多く投入した。
相変わらず硫黄臭と軽いヌルヌル感。外の景色も見える。
朝食。
フキ味噌にほうれん草の和え物、塩引きシャケ、タケノコの煮物。
タケノコは春に採れたのを塩漬けして、塩抜き。
カブときゅうりの漬物。
いつも朝食食べてないので、タッパーに入れて持ち帰り。
Mはご飯もタッパーに入れてた。
本日の宿では、夕食が付かないので、夕食にするつもり。
部屋の窓から。
前に来たときに気づいたんだけど、
小林温泉の裏手には「不動杉」がある。
前は冬じゃなかったから近くまで見に行ったのだが、よく覚えてない。
部屋から、遠くに見える不動杉↓
10年ほど前に来たときの不動杉↑
今回は、雪に埋もれてるんで見には行かないが、調べてみたら、
「推定樹齢800年の天然スギで、根周13m、樹高35m。
不動堂の脇に生育していることから命名。
根元からは滾々と清水が湧き出している。
ちょっとした滝がある。市指定天然記念物」
でもって不動堂には、不動明王と、前日南岳寺で対面してきたばっかの、鉄龍海上人の木坐像が祀られてるとのこと。
湯殿山の碑もあるらしい。
10年前は気づかなかったけど、鉄龍海上人、これも「縁」ですかね?
小林温泉て凄く気持ち良いし、部屋から正面に見えるこの不動杉なども、見ただけでエネルギー流れてるよーな気がする。気持ちいい。
朝、管理の人達(地元の)がやってきた。
泊まるのは1人なんだろうか。
昨夜、山菜の説明をしてくれた管理の女将さんが車の雪掻きをしてくれた。
手伝いに走るM。
そこに除雪車が登場!
撮影に走る私。
間近で見るのは初めてで、M共々興奮。
このタイプは前にデカイ輪っかが付いてて、
前から雪を吹き出すタイプのようだ。
私は子供の頃、なにせスーパーカー派だったので、
こういった「働く車」に興味なかったんだが、
(子供の中にはその手の車にハマる子もいた)
よく見ると面白いなと思う、最近。
除雪車だけでも色んなタイプがあるし。
それをいちいち設計する人間も凄いと思って。
Mも同じこと言ってたけど。
こうすればよくなるとか、これがあれば便利だなとか、人間が生きる中で、「あったらいいな」というものを、全て具現化してるわけで。
普段人が気にも止めないような些細なところまで、その「あったらいいな」を誰かが現実にしてくれてる。
そのお陰で私らはとても便利な生活を享受出来てるという。
便利になった世の中に感謝すればいいのに、それが当たり前になってしまいうと、人間天狗になってしまって良くありませんね。モンスターなんとかとか、クレイマーとか。誰かが何かをしてくれるのは、当たり前じゃないんだよ?
ともかく、何種類もの除雪車が、ひっきりなしに稼働してくれるお陰で、雪国でもこうして走れるし、そこに住んでる人たちも、昔みたいに「冬は陸の孤島」にならないで済むわけです。
私らが無邪気に喜んでるもんだから、おばちゃん達が「こっちから撮ればいいよ!」とか言ってくれてた。
管理人の2人。
また来てね〜と。「前に泊まったときと管理人さん違うよね」とMと話したが、写真確認したら、同じ方かな?前回は息子さんと一緒だと思ってた。似てらっしゃったので…
5月の2週目の日曜だったかな、「山菜祭り」みたいなことをやるんで、良かったら来てと。
ここの採りたての山菜をぜひ食べてみたい。
山菜の採れる時期って短いんだそう。
GW旅と重なるなぁ。毎年GW時期は「富士山方面」に行くんだけど。
秋は何かやらないんですか?と聞いたら「餅つきぐらい」とのこと。
駐車場は雪掻きしたんだけど、案の定、ファンカーゴ滑って、すんなり動かない。何で?タイヤ小さいから?
見送ってくれた2人が車の前に回って押してくれた。
押してもらったら動いた。
勝手に車に回って危ないと思ったが、さすが雪国、日常茶飯事なんだろう。
この日は、秋田との県境近くの、山形県遊佐町の「鳥海温泉」に泊まるので(距離的には近い)、昨日来た道とは逆の、北を目指す。
先ほどの除雪車を追い越し。
除雪車が通ったあとは滑るから気をつけて、と小林温泉で言われたそうだけど、
ホントにツルピカしてて、スケートリンクみたいな箇所が結構あり、ほんとにツルっとしてた。神経使った。
除雪車追い越したら、スケートリンクは多少減ったけど。
昨日と比べたら天国。走りやすい道。
天気予報では「1日中雪」と出てたらしく、Mはビクついてたんだけど、晴れ。
所々、工事関係が。
電線の雪の撤去作業かなんか。
個人宅でも雪掻き。
一家に一台。
雪の下はスケートリンク。
前に小林温泉に泊まったときは、近くの「眺海の森」で、天体観測してから来た。
綺麗な星空を眺めているというのに、興味なさげだったM。
「天体望遠鏡で星を眺めて何が楽しいの?」と言われた。
ロマンのない女だよ。
所々、風で雪煙が上がってた。
山形って、本気で吹雪いてるときって、どこが道なのか分かりませんからねぇ。地元の人の車もそれで道から落ちてたりするし。
鳥海山が見えてきた!
東北第2位の標高。
日本百名山。
修験道の聖地で、信仰の山だったらしい。大昔に友人と友人のダンナ(当時はカップル)に誘われてツーリングに来たことあったけど、実に??年ぶり?
本日一発目は、その鳥海山を御神体とし「大物忌大神」を祀る、鳥海山山頂にある「大物忌神社」の里宮の1つ「大物忌神社 蕨口宮」へ。
里宮は、鳥海山登山口でもある「蕨口」と「吹浦口」に2つある。
明治にどちらが正統かみたいにモメたらしい。
どっちでもいいだろって思うが。
少し山の方へ登ってくんで若干不安だったが、広い道だったしあまりクネってないので大丈夫。
右折して、ちょっとした集落があるとこにあるった「大物忌神社 蕨口宮」。
大物忌大神は、日本書記とか書物に一切載っていない謎の神様らしい。
とにかく鳥海山を御神体としていて、山そのものが大物忌神と称されていたらしい。
「出羽国一ノ宮」です。
ちなみに「物忌」とは不浄を忌むことであり、気高い鳥海山は、不浄を嫌うとのこと。
しっかりした意志を持って行かないと拒まれる、という話も。
人っ子1人いない上に、神主?宮司?すらいないからか、凄く気持ちがいい。
「吹浦口」の方に宮司?はいるらしく、こちらには誰も常駐していないそう。
小さいながらも社殿は立派。
風格があるというか。
中に入れた。
ここに来たら何だか、「楽しみを伝えればいいんだな」みたいに思った。こうして旅の楽しさとか、日々の楽しさを、人に伝えるのというか。
階段がどっかにあって、上に拝殿跡地があるらしいんだが、雪で埋もれて見えない。
多分ここらかな、と思って行くと、石段が雪の下にあったので、登ってみた。
昔はそっちにあったんだろうか?
しかし、途中で断念。
無理して行って濡れてしまっては、この後が大変。
雪のない季節にでも。
「蕨口宮」は、とても気持ち良かった。
神楽殿も質素ながら立派。
そーいやここ、大物忌神社 蕨口宮は、映画「るろうに剣心」のロケ地のようだ。
無人だったけど、トイレは立派で、立派というか、家の中にあったので。
台所の「締めないで下さい」って蛇口で手を洗い。
そしてまた、駐車場でタイヤんとこの雪をどけないと、動かないファンカーゴ。
下る。青空。
鳥海山の頭は見えないが、薄っすら雲の中に影で見えてきた。
美しい山だ。
登ってみたいと思ったが、8、9合目まで車やリフトで行ける岩木山や月山と違い、
山小屋に泊まる必要があるだろうし、雑魚寝や登山好きじゃない私は躊躇してしまうのだった。
ふと見ると、
ドーム型の家。
あれ、秋田の比内町あたりでも見た気がするけど、売ってるのかな?雪に強そうな形だけど。なんかカワイイ。
で、お次ぎは、「丸池様」と「牛渡川」!
知る人ぞ知る。
ナビにないとか、地元の人でも知らないとか、ネットでは載ってたけど、ちゃんと看板があった。webライティングで旅行記事書いてたときに見つけたのだ。
ナビが、手前の細い道で曲がれとかいって、積雪のある田んぼ道みたいなとこに誘導してたけど、通り越して正解だった。
ナビは変なウソをつくことが多い。
正解は一本向こうの道だった。
鳥海山の湧水で、とても清らかな水なのです。
まず、神秘の池、丸池様へ。
牛渡川には、清流にしか繁茂しないといわれる
「梅花藻(バイカソウ)」という、絶滅危惧種の水草が生えてる。
あれがそうなんでしょうか。
透明度がとんでもなくて、川底まで綺麗に見える。
素晴らしい。
「丸池様」は、大物忌神社吹浦口の境外敷地内にある「摂社」らしい。
神秘的なエメラルド・グリーンの池!
これが全て鳥海山からの湧水。
そしてこの神秘の池自体が「ご神体」なのだそう。
Mが、アラレ(かヒョウ)が積もってる、と。
デカイね。
池に沈む木々は、腐らないんだそう。
温度とか諸々で。
ここにいる魚は片目であるとか、
様々な伝説や民間俗説がある。
白蛇伝説とかも。
この日、写真撮影してる人もいた。
最近映画の舞台になったりして、知名度が少し上がったらしい。
知名度が上がったとはいえ、ひっきりなしに人が来るような場所じゃないから、とても清々しくて気持ちよかった。
青森なんかもそうだったけど、人に荒らされない自然の聖地みたいな場所は、
(人を寄せ付けない場所もあるけど)気持ちいい。
丸池様もある意味そんな穴場。ここら辺はご神域だし、荒らしてはいけないのだ。
水場があまり好きじゃないMも「きれい〜」と、感嘆の声を上げてた。
丸池神社。
柄杓が置いてあったので水を飲もうとすると、「ホントに飲めるの?」と、またMが不安がる。
「不安なら、池に聞いてみたらいいじゃん」と言ったら、「大丈夫ですか?」とか1人でブツブツ言ってたけど(交信)、
飲む。
ここで1本、1ℓペットボトルに水を汲みました。
鳥海山麓も、何気に凄いポイントがあります。
「鳥海ブルーライン」なんかも走ったことがあるけど、当時はホント、Nの旦那とその友人の計画に誘われた感じで、私は計画にノータッチだったから、覚えてないのでした。
人に計画を任せる旅も、人に運転を任せる旅も、記憶や感動が薄くてつまらなかったから、経験上私はそんな旅が嫌なんです。
マス・ツーリングが嫌いなのも同じ。
山形県鶴岡市の「金峰神社」同様、「丸池様」の存在も、直前まで知らなかったんだけど、ホント来て良かった。
青森の衝撃のご神体「石神神社」もそうだけど、行こうと決めてから、突然新たな情報が飛び込んで来る最近。
近場はだいたい知ってるかなと思ってても、全く知らないとこがあるんだなぁと思う。
ちなみに丸池様は、「十三人の刺客」のロケ地だそう。
庄内って結構、映画ロケ地になるのだ。
羽黒山方面には「庄内映画村」「スタジオセディック庄内オープンセット」があり、Mは行きたい!と言ってたんだけど、スタジオセディックは冬期は閉鎖。
庄内映画村の資料館は、冬季は事前予約制で、(当日もし人がいれば、入館可能だけど予約した方がいいらしい)積雪状況によっては、予約してても断られるときがあるらしく。
こちらも雪のない季節にあらためて行こうと。
絶滅危惧種の「バイカソウ」たちを。
ちょい散策。
サギが1羽、立ってた。
雪と同化してMは、しばらく発見出来なかったけど。
サギの足跡。池から出た跡ですね。
「牛窓川」でも水を汲んだ。
戻って来たら、吹雪き始めた。
雪国の天候は変わりやすい。
次、「大物忌神社 吹浦口宮」へ。
こちらは吹浦の町の中にある。
上まで上がって、奥も見れる。
こちらは参拝客がポツリポツリいて、人の気配がそれなりに濃厚な神社でした。
まさしく人里の中にある神社というか。
雪かきがきちんとされていて、蕨口宮ほど雪はなかった。
海に近いのもあるのかな。
裏に続く道があったので進んでみる。
Mの方が足取りが軽い。
しばらく行くと、Mが戻ってきて、「戻ろう!何もないよ」と。
駐車場につながってたらしい。
さっきの丸池様も吹浦口宮の境内だし、社叢は広いっぽい。
これも、お約束↓
雪に大の字。
冷たいから早く撮って!とせかすM。
降りる。
さようなら、大物忌神社。
吹浦の街並がチラッと見渡せます。
蕨口宮より広いけど、人がいたからか、蕨口宮の方が清浄な気がした。
Mも同感だと言う。
冬の日暮れは早いです。
今日はあまり走らず、神社2つと丸池様で終了。
本当は、秋田の由利本荘市まで行って「白瀬南極探検隊記念館」を見て、再び山形に戻り、来たルートで仙台に帰ろうと思ってたんだけど、「白瀬南極探検隊記念館」が休館日だったやめ。
そちらは明日見ることにして、秋田から帰ることにしました。
今日はホテルでゆっくりしよっと。
「道の駅鳥海ふらっと」
「鳥海温泉ホテル湯楽里」の一番安い「夕食なしプラン「にしたので、何か買っていかなきゃなりません。(なぜか素泊まりではなく、朝食付きが安かったという)
「ふらっと」は、「鳥海温泉ホテル湯楽里」すぐ近くにある道の駅です。
カワイイ。
日本海が目の前なので、海の幸と、鳥海山の恵みの野菜を売ってるらしいんですが、今時期はほとんど魚しかなく、サラダに出来そうな野菜がない。
迷う…
銀ガレイがオススメらしく、店の人にもバラで売るから!と言われ、買ってしまった。
小林温泉の朝食のシャケも持ってきてるというのに。
そして普段、魚も食べないのに。
鳥海温泉 ホテル湯楽里(の駐車場)着。
遊佐町で唯一のホテルらしい。
日帰り温泉「あぽん西浜」も併設。
宿泊客はタダで入れます。
「遊楽里」は「鳥海温泉」だけを引いてるけど、「あぽん西浜」には 「西浜温泉」と、「鳥海温泉」の2種類の源泉があります。
そして内湯の「西浜源泉」の方はかけ流しじゃないけど、露天風呂の「鳥海源泉」の方は、塩素消毒もないかけ流しとのことで、そのお湯を楽しみにしてました!
なのに、「あぽん西浜は本日休館です」て。
かなりガッカリ!!
まあいいわ、「あぽん西浜」は明日の朝の楽しみにとっておいて、今日は(かけ流しじゃないと思うけど)ホテルの「西浜源泉」の方で我慢しましょ。
気をとり直して夕食。
こんなに魚食べたの久しぶりです。
どーしてもサラダが欲しかったので、昨日道の駅で仕入れたキャベツをそのままバリバリと。
甘くて美味しかった。私ら「青虫」なので。
Mが、「魚の毒出しにはミカンだから」(と、マクロビオティックでは言う)と言って、買った地元産ミカン。
すんごく甘かったです。
種があるのが珍しいとM。
昔はミカンに種あったよね、と。
最近はあまり入ってなかったっけ?
知らない間に、農作物は年々品種改良され、毎年、含まれる栄養素の値は落ち、それを消費者は知らされない現実。
知らないうちに、いろいろニセモノにすり替わってますからね。
道の駅で購入した庄内の手作り類。
「雪だるま団子」と「すっぽんちゃん」は可愛いかったから。
とちの実が入った「とちあられ」と、「あられかたもち」も、ずいき芋とか、材料が面白かったんで買った。
(あられかたもちは、塩すら入ってなかったんで味がなかった!)
とちあられ、手造り「レンジ」焼きって何だろうねとMと話した。
電子レンジだったら、ちょい残念なんだけど。
雪だるまダンゴ、買った後に店の人に「これ、賞味期限が今日までなので、タダでいいです」と言われ、タダで貰いました。
Mは「普通賞味期限が今日までなら、値引きしてもタダではくれないよね、親切」と言ってた。
この雪だるまダンゴ、袋にマジックで直接顔が描いてあるという、素朴な手作り感満載で嬉しい。
こーゆーの、心がこもってると思う。
しかし確かに賞味期限ギリだけあって、ダンゴが固かった。無添加品なので仕方ないことです。
食べてたら突然、窓ガラスにバラバラと叩きつけるような激しい音が。
アラレだかヒョウが降ってきました。
このホテル「湯楽里」、実は絶景なんだな〜
2階の温泉へ行きます。
あまり期待してなかったけど。
これがウワサのアマハゲ。
そう、アマハゲ。鬼。
悪い子はいねが〜!!のCMで多分全国的にも知名度のある、秋田男鹿半島の「ナマハゲ」の仲間。
山形遊佐町には3地区で正月にアマハゲ行事がある。
面や持ち物など微妙に違うけど、結構不気味な面もあり、一説では「ナマハゲ」より怖いとか…
日本には「鬼退治」的な通常の「鬼伝説」の他に、秋田男鹿半島のナマハゲ、山形遊佐のアマハゲ、石川県能登のアマメハギ、岩手県吉浜のスネカなどの鬼文化があります。
ぜひアマハゲも見たいものだ。
それ以外にも鹿児島甑島のトシドン、沖縄宮古のパーントゥ、宮城県登米市の米川の水かぶり、佐賀県見島のカセドリなどあって、
ユネスコ遺産登録しようとしてるらしい。
私的に、鬼退治物語の鬼伝説は、時の権力側のでっち上げだと思っていて(朝廷が征服してった先の有力者を鬼・悪者にしたてただけ)、悪い人間を戒める鬼こそ、本来の鬼の姿だと思っております。
さて温泉。
ホテル湯楽里は、「西浜源泉」です。
塩素消毒ありだけど、循環ではなくかけ流し。
(塩素消毒ありは、源泉かけ流しにはなりません。勘違いして施設側もそう謳ってるとこあるけど)
塩素は残念だけど、匂いはモール臭というか、お湯もなかなかいい!
お湯も薄コーラ色っぽく。
茶色なのかな、暗くてよく見えないけど。
ヌルツルしたお湯と、芳しい香りがたまらないです!!
メタケイ酸が多く含まれてるらしく、お肌にも良いです。
メタケイ酸は別名、美肌サポーター。
100mg以上含まれていれば美肌の湯だそうで、ここは立派に美肌の湯。
(だから帰ってきてから肌がツルッとしてた。角質なども取れた模様)
ちょいしょっぱい、温まりの湯ですね。
ホテルのお風呂は期待してなかったのに、いや〜気持ちいい!
泉質的にはナトリウム塩化物泉。
お部屋に戻って、「すっぽんちゃん」を酒のツマミに。
〆は「どぶろく」。
庄内米と鳥海山の伏流水と来たら、買うしかないでしょう。
これが美味しかった!すごく。私らは普段お酒を飲まないんですが、地酒はちょくちょく買って飲みます(純米酒に限り)。
このどぶろく以外にもう1つ、鳥海山の伏流水に、山形産酒造好適米出羽の里(特別栽培米))で造った、「黒どぶ」どぶろくがあって迷ったんだけど…
後から調べたら、ここのどぶろく、「TOKYOどぶろくフェスタ」で大賞取ったことあるらしい。
どーりで。
>>秋田編に続く>>
恐怖の雪の峠道・山の中の秘湯と、希代の超能力者!! 山形 2
>>山形・秋田旅1から続き>>
南岳寺の「長南年恵堂」
長南年恵堂は外にあります。
勝手に開けて中を見ていいそうで、田舎の人は心が広いと思う。
ドラマ「トリック」の冒頭でサクっと語られていた、明治の超能力者・長南年恵は、庄内藩士の娘として生まれました。
元々小食だったが、20歳のころから無食となり、トイレにも行かなかったとか…
彼女の身辺には頻繁に神仏が現れ、音楽が聞こえたとか、テレポーテーションしたとか…
食べなかったのに力持ちで、男子と腕相撲していつも勝ち、一升瓶15本分もある水の入った大樽を軽々と運んだとか…
何もないところから、「神水」を出して病人達にあげたり…
そんな「怪しげな」行為が、地元の警官に目をつけられ、最終的に、裁判にかけられる。
拘留中も飲まず食わず、看守に「虫が多いから蚊取り線香持ってこよう」と言われてもいらないと言い、完全に外部と遮断された監房内で、「神水」「お守り」「経文」「散薬」を空気中から取り出したとか諸々。
そして、最高裁判所で何もないところから「神水」を出し、その能力を認められ、「無罪」となったという、「日本史上初の超能力裁判」だったのです。
ちなみにその水は、判事が持ち帰ったらしい。
南岳寺は、昭和の鶴岡市の大火で一旦燃えたそうですが、「本尊」と「即身仏」、「長南年恵堂」のみ無事だったというのも、奇跡として語られているのでした。
庄内恐るべし。
「鶴岡カトリック教会」
お次ぎは「鶴岡カトリック教会」へ。お隣には「マリア幼稚園」があります。
来てみたら、結構私はグッと来てしまい。
内も外も、建物の美しさ、素晴らしさもそうなんだけど…
懺悔室。
海外ドラマではよくあるけど、実物見たのは初めてかも。
美しいですね。
中央のキリスト像の祭壇を見たら、
とても神々しく感じられグッと来てしまいました。
隣には、フランスからやって来た「黒い聖母マリア像」があります。
フランスのどこぞの教会から来たというので、こちらが有名。
小さいながらも素晴らしい建築の教会。
聖書の1文が書いてある「おみくじ」みたいなものもありました。
こんなほっ建て小屋にもマリア様が。
これぞまさしく「和洋折衷」ですね。
渋くてイイです。
「天主堂」
せっかく鶴岡市に来たんだから、見たいスポットは他にもあったけど、ここでもうタイムリミット、小林温泉へ向かわないと。
意外に濃かった鶴岡市。
「即身仏」や「稀代の超能力者」がいらっしゃったり。
山形は神秘のミステリー・スポット。
そしてあまり知られてないっぽい修行の山「金峰山」と「金峰神社」。
それから重要文化財のカトリック教会「天主堂」。
(あと、だだちゃ豆)
軽く考えてたのに、濃くて充実した1日でした。
(しかしまだ終わらなかった。最後の試練が)
ほど近い、「道の駅 庄内みかわ」に寄って、農産物直売所「マイデル」でキャベツなどを買う。
庄内特産「だだちゃ豆」を買うはずだったのに…
一路、「小林温泉」へ。
赤が栄える橋だったので。
除雪車は、作業終わってお帰りでしょうか。
小林温泉は山間部で、ちょっと山へ入るのですが…
実は地図を見て、少し不安でした。
地図では道が少しクネっていたので、「これ、峠道だろうなぁ」と思って。
積雪量の多い山形、普通の道なら除雪されてるけど、峠道となると雪状況が分からず…
しかも今回の車は、半月前に友人から頂いた、乗り馴れていないオートマ車「ファンカーゴ」。
私が前に乗ってたのは、後輪駆動の180SXですが、マニュアル車の方が微妙な加減できるし、まあパワーはある車なので、最悪チェーンつければ走れるし。
それで豪雪地帯の新潟・魚沼地方や、秋田地方、標高980mの冬の信州長野の高山村「松川渓谷温泉」の、凍結した山道など走っていました。
しかし今回の「ファンカーゴ」は、「チェーンを買っておらず」、「スタッドレスタイヤも「おさがりで、結構すり減っていた」し、平地の駐車場に止めていても、ちょっとした雪で、キュルキュルいって動かなかったので、ちょっと不安…
10年前も来たけれど、どんな道だったか忘れてて、宿の人も何も言わなかったから、大丈夫だろうと、こっちの近い方から来たけど。
案の定、道が細くなって人気のない山の中へ。やはり峠道。
そしてやっぱりヤバかった。
結構ヤバかった。
対向車とすれ違う余裕もない狭いクネった道で、登りなんか、もう滑って滑って。
アクセル踏みすぎても、踏まなすぎてもダメ、右に左にと滑りながらやっとこ登ってた状態で、これは無理かも登れないかも、動かなくなったらアウトだなと何度も思いました。
対向車来たら完全にアウト!!
多分どっちの車もどうにもできない。
なのに…
対向車が来てしまって真っ青。
唯一ラッキーだったのは、対向車が降りてきたのが、かろうじてすれ違える道幅があった場所だったってこと。
こちらは登りなので止まりたくないけど、こっちが止まって、下って来た対向車を先に行かせなければ、すれ違えない。
で、ギリですれ違えたのはいいけど、案の定、一旦停止して発進したら、スリップして動かない。
少しバックしてはアクセル踏み、少しバックしてはちょっと勢いつけて、かなりスリップしながら、それでも何とか動いてくれたファンカーゴ。
写真は少し楽な道になった道です。
1台だけで、あとは対向車が来なくてホント良かった。
登り坂を終えると、今度は下りが続き、
そこの道幅は、対向車が来たら絶対すれ違えない感じだったので、
登りだったけど、あそこですれ違ったのはラッキーでした。
雪道は下りの方が何とかなるわけで、ここらは登りほどの緊張感はありませんでした。
峠抜けるまでは、気を抜けないけど。
峠の一番の高所(多分)で、眼下に景色が広がり眺めは良かったけど、そんな感動を味わう余裕はありません。
逆からだったら来たら、登れない道でした。
何とか峠道を脱して、平地の道に。
ホっと一息。
細い道だったが、民家がチラホラと。
ナビがここらだと言ってるところで探したら、
小林温泉の看板を見つけて、少しバック。
到着。
10年ぶりぐらいの小林温泉。
小林温泉の管理人さんに峠の雪道が怖かったと言ったら、「あっちから来たの?」「さっき除雪したばかりだから良かったね」と言われました。
あれでもラッキーだったんですね。
除雪してなかったら来れなかったかも。
まずはお風呂です↓
硫黄臭の香る、ちょいヌルっとしたお湯です。
やっぱり源泉かけ流しの温泉は気持ちいい!!
小林温泉は「冷鉱泉」だけど、かけ流しで入れるのが凄いのです。
普通冷鉱泉は、循環の沸し湯だから。
左に源泉の蛇口があり、右が加水して沸かした源泉。
それも「自分で調節して入っていいから」と。
もちろん冷たい源泉を投入。
すぐぬるくなって、Mは寒いと言ってましたが。
冬場の温まりとしては弱いけど、ゆっくり浸かれて最高です。
自分で加減できるし。
コップが置いてあるので飲泉もオケ。
「源泉を汲んで持ち帰っていいからね!」とも言われた。
なんて気前良く、親切なんだろう。
持ち帰り禁止、1本いくら、なんてトコも多いのに。
(特に冷鉱泉)
戻ったら、隣の部屋に食事が用意されてました。
前は素泊りだったけど、今回は食事付きに。
2食付き5800円だったので。
私たちは肉を食べないので、肉は抜いてもらいました。
(本当は魚も食べないんですが)
小林温泉は、運営が酒田市となっていて、
地元の人達が管理してるのかなぁ?
おかみさんの山菜解説によると、
春に採った山菜を塩漬けしてた「イタドリの和え物」、
(ここらの方言では「どんごえ?」と言うそう)
「ナメコの味噌汁」は、長ネギと豆腐に、大根おろし入りで美味しかった。
うちでも作ろうと思った。
「春菊の胡麻和え」「油揚、わらび、コンニャクの炒め物・煮物」
「おでん」、肉の代わりに「天ぷら」と「ほっけ」。
イタドリの実物は見たことないと言うと、イタドリが載ってる「山菜図鑑」を持って来て説明してくれたオカミサン。
オカミサンのの面白い話では、
「二輪草は2つ花が生えてれば食べられるけど、1つだと毒」
とのこと。不思議だ。
『採って来る人も知ってる人だから、毒草と間違うことはないけど、
採って来た山菜は全部、私ががチェックしてる』
さすが、山菜マスター。
お客さんに「普段目にしないような、珍しい物」を出したいんだそう。
山菜キノコ図鑑を見ながら、料理研究してると言ってた。
クリエイティブだ。
「見てていいから」とオカミサンは本を置いてったので、せっかくだからと『キノコ山菜図鑑』を眺めながら食べてたら、「行者ニンニクの花」を見て、あれ?と思った。
それは子供の頃の記憶。
私が祖母宅に預けられ、祖母と住んでいた頃、小1ぐらいだっただろうか。
ど田舎だったので、毎日リヤカーを引っ張って物を売りに来る、「やいちゃん」(やえちゃんかもしれない。祖母がそう呼んでた)という5、60代ぐらいの物売りの人がいた。
長い道のりを、坂道を登り下り、毎日リヤカー引いて行商してたのだ。
ちょうど午後2時ぐらいに家の前を通り、祖母は毎日「やいちゃん」を呼び止め、魚とかワカメなどを買ってた。
ある日、私は小学校の帰り道に、珍しい花を見つけてソッコー採った。
その瞬間、ニンニクみたいな強烈な匂いが漂い、私は『もしかして毒花?!』と、一気に恐怖に襲われた。
『死んだらどうしよう?!』
『この花を持ち続けていたら死ぬ!!』
と、子供の豊かな想像力で。
恐怖のピーク時、ちょうど祖母宅方面から来た「やいちゃん」と遭遇。
私は即座に「やいちゃん」に話しかけ、「やいちゃん」も「Sちゃん(私)、今帰り?」みたいな。
そして私は「この花あげる」と、やいちゃんに花をあげたのだ。
『毒花』をやいちゃんにあげれば、私はもう安全…
やいちゃんは単なる「子供の無邪気な親切心」と思っただろう。
(私は子供の頃、そんな親切心はカケラもありませんでした)
その話をしたら、Mに「ひでー」と言われた。
自分が毒かもしれないと怖くなった花をあげるなんて、と。
古い友人にも、「あんたは自分の身が危なくなったら、人を盾にして逃げるタイプだよね」と、昔言われたけど、否定出来ません。
それに子供は人のことなんて考えちゃいない。
子供は白くてピュアなわけじゃない。
毒だったら誰かにあげてしまえみたいな身勝手さ。
まあそれにやいちゃんは「大人だから大丈夫だろう」みたいな。
とにかく。
強烈な匂いを放つ、その怖い「推定毒花」を、
やいちゃんに押し付けてその話は終わったのだが、あの花は何だったんだろうと、その後も時々思い出しては、疑問に思ってた。
そしてその花が、今この図鑑で見ている「行者ニンニク」の花に似てるんだけど…
匂いも「ニンニク臭い」って書いてある。
それなら説明がつく。花を取ったときの、あの強烈な匂い。
今、あのときのナゾが解明されたのか。
唯一の疑問は、行者ニンニクが生えてるのは深い山とか崖とかだってこと。
小川の土手に生えてたからなぁ。
確かに山に沿った道ではあったけど。
片側が山で、片側は小川が流れ、田んぼという道。
図鑑見てたら「ノビル」の花も似てるけど、今となっては。
で、今ここ小林温泉で、その花の正体は、行者ニンニク(またはノビル)であっただろうと、判明したと。
40年ぐらい経っての疑問解決。
まさかここで解決するとは。
未解決な子供の頃の疑問が、私には多々あるのだ。
一生分からないんじゃないか、というモノもある。
Mに、「絶対食べないでね、Sちゃん(私)は山で実を見つけるとすぐ口に入れるから」と言われた、ドクウツギ↓
ドクウツギ、なまじっか甘いだけに、『子供の悲しい中毒死が…』と書かれてる。
(今時の子は、田舎の子でも食べないんじゃないか?)
私が食べるのは赤い実だけです。
が、一応覚えておこう。
おかみさんが置いてった「きのこ・山菜図鑑」意外に面白い。
Mは「役に立ちそうだから買ったらいいんじゃない?」と。
うん、欲しいかも…
私は、ラッキーなことに「ホンモノ田舎暮らし」が、
まだ息づいてた時代・地域に預けられ、
(同世代の人もほとんど知らない。私が親元に戻されたと同時に、
築百年の家も立て替えられたから、私の世代でギリだった)
とんでもない田舎っ子でありながら、目新しいモノ大好きで、
ガラの悪い(M曰く)都会っ子文化も好き(欧米の)な、
両極端な人間です。
「産直あぐり」で買った「つや姫」米粉使用、
ラ・フランスのデニッシュ。
つや姫ブランド。
>>続く。次は秋田・鳥海山へ向かいます。>>
山形ミステリー&パワースポット!!「金峰神社」と「即身仏」 山形・秋田の旅 1
海外にも行きたいとこは沢山あるんだけど、金銭的な理由だったりで、今私は国内旅専門です。
セドナとか、バイクで行きたいんだけどな〜
無料PHOTOライブラリーより。
アメリカもヨーロッパもアジアも行きたい!!
さらにバイクで走れたら最高!ですが…
とりあえず国内旅では、温泉とスピリチュアルな聖地を、必ず旅の予定に組み込みます。
で、今年の冬は、山形・秋田に行きました。
雪の降る季節に雪の多いとこに行きたくなるし、暑い季節は暑い地方に行きたくなる、季節を目一杯楽しみたい!という思い。
10年ほど前、山形の修験道の聖地「月山」に登るため、近くの「小林温泉」に、素泊まり宿泊したことがありました。
当時の写真。
このときは夏に行ったのかな。
本当に山の中の温泉で、
小林温泉すぐ近く、部屋から見えるとこに「大木」があって、
渋い温泉だなと思ってました。
(源泉温度低い冷鉱泉。だけど源泉かけ流しで入れるという素晴らしい温泉)
小林温泉に泊まった翌日「月山」に登りました。
8合目までバイクで行き、そこから歩き。
登り片道2時間半ぐらい。
途中にある「仏生池」付近の山小屋は「雰囲気」がある!
(多分9合目の仏生池小屋だと思う)
私は山登りは全然専門じゃないけど、ここなら泊まりたいと思うほど、素敵な立地条件で。
高校時代に登山部だった友人が、ここの山小屋に泊まって感動し、山登りを再開したと話してたけど、さすが。
素晴らしい「池」です。
とはいえ、月山は8合目から日帰りできるコースなので、なかなか泊まるまではいかないけど…
頂上が見えてきました。
頂上には「月山神社」があり、お祓いをしてからじゃないと入れません。
信仰と修行の山ですので。
初めての月山は、霧深く。
下りは1時間半ぐらいで降りてきました。
さて、そこから月日は流れ。
我々は、毎年狂ったように春夏秋冬、あちこち旅をしてきました。
しばらくそちら方面はご無沙汰してたんだけど、何となく山形・秋田を回ろうかって話になり、山形県酒田市の「小林温泉」に予約、十年ぶりぐらいの再訪、2度目です。
2017年の初旅、旅友でもある「M」との2人旅で、冬なんで「車」で山形へ出発。
奥羽山脈の山越え。
越えるときっと雪景色…
山形側の蔵王。
まだ道路に積雪はありません。
月山方面に入ると、やはり…、やはり吹雪いてきた。
実は今回旅で乗ってる車は、去年の年末に友人からタダで譲ってもらった「ファンカーゴ」。
(それまでは180SXに乗ってたが、寿命で…)
私はずっとマニュアルだったし、友人から譲り受けたまんまのスタッドレスの具合も分からず、初めての豪雪地域の運転なので慎重に。
山形県て、中央部に日本百名山の「朝日連峰」や「月山」があって、とても自然豊か。
ここらは山形でも降雪量多いらしく。
そして、この山形道、途中で高速道路ではなくなり、自動車専用の「月山道路」になるという…
湯殿山あたりは、「月山夏スキー」できるし。
まずは、「産直あぐり」へ。
車っ気も少なく、この天候。
「産直あぐり」の中。
珍しい商品があるから、地方の「産直」や「道の駅」が好き。
「山ぶどう塩」とか気になります。
甘酒ベジスープ。
山形ブランド米「つや姫」使用「亀パン」。
Mがどーしても「つや姫」のオニギリが食べたいと言い出した。
隣の食堂には、「オニギリ定食」が。
私らはちょっと食事に気をつけてるんで、(Mにアレルギーあるし)化学調味料入った物はなるべく買わないので、産直で売ってたおにぎりは買えませんでした。
でもオニギリ食べたいと言うM。
そこで「オニギリだけ持ち帰り出来ないでしょうか?」「アレルギーがあって」
などと話したら、塩で握った『塩むすび』を作ってくれると言う、1個80円。
「言ってみるもんだね」とM。
つや姫、ゲット。
つや姫の米粉入り&山形特産品「ラ・フランス」のデニッシュパンも買い。
うちらの何をかおうかと迷ってたやり取りを、微笑んで見てた店員さん達。
たかが1個だけ買うパンに、あれこれ騒いでたからでしょうか。
嬉しそうに食べるM。
庄内地方も素晴らしいなぁ。
日本は食物自給率100%目指すことが先決だとつくづく思う。
今回「鳥海山」方面に行こうと思って調べてたら、偶然見つけたのが山形県鶴岡市の「金峰山・金峰神社」でした。
私も知らなかった知る人ぞ知る「パワースポット」。
修験道の山で、元女人禁制の寺。
中の宮まで車で行けるんだけど、社務所に確認したところ、冬季は四駆じゃないとダメとのこと。
下から歩くと中宮まで40分、さらに頂上まで40分。
上まで行きたいが時間的にどうかというところ。
とりあえず雪の中、中宮まで目指してみましょう。
禁酒の釜だそうです↑
雪の状態が分からなかったけど、参道は人が歩いていて、登れそうでした。
入った瞬間、気持ちいい。
ちょっとした滝もあり、山からの渓流が特に。
夫婦木。
ここ「金峰山」は、日本百名山かつ霊山「月山」の「龍脈」に当たるとのこと。
「金峰山」の西側には「湯田川温泉」があり、湯田川温泉は「龍脈の温泉」とも言われています。
湯田川温泉には日帰り入浴したことがあるんだけど、確かにとても気持ち良い場所でした。
さすが国指定の「保養地」指定の温泉地だなと思った記憶。
例年より暖かく、雪も遅かったとはいえ、さすが山形、降るときは降るし、寒かったんだけど、山登るとさすがに暑くなって、パーカーも脱ぎ、ジャケットも脱ぎ。
わざわざこんな雪の日に、山登ったりして…
私たちの旅は、こんな「旅」が多い。
だから『また何で自分は修行みたいなことをしてるんだろう』と思ったり。
Mが、ヒョウが降ってると言ってたが、確かに雪の上には発泡スチロールみたいなヒョウだかアラレだか。
山中には神社が点々とあります。
途中、下ってくる人達とすれ違ったが、スコップとか持ってた。
参道(山道)の雪掻きしてくれてるようだ。
そのお陰でこうして登れるという。
皆、本格的な登山のカッコしてた。やはり。
私もMも、足元は完全防水の「ゴアテックス」スニーカーだったけど、
完全防水ジャケットを忘れてきてしまい、濡れ。
やっと中宮へ。山門。
中宮までですが、パワースポットな雰囲気は十分。
ここで携帯の充電が切れてしまったので、
ここからはMのアクオス?で撮影。
「ご神水」を汲みます。
冬だし激冷たいのかと思いきや、結構温かく。
普通の水温だったのが驚きです。
ここも渓流が流れていて気持ちいい。
空気がやっぱり清浄ですね。
やはり神社といえば、あちこちに夫婦木。
手水舎の前にも雪がこんもりしていて、降りるのにちょい注意。
拝殿。
しんしんと雪が降る中、とても厳かでした。
頂上までここからさらに40分ほどらしいけど、雪だし、もうちょっとかかるだろうし、頂上は季節をあらためてまた登ることにして、下山。
「小林温泉」に着く時間もあることだし。
携帯のカメラは、ずっとボヤけっぱなしでした。
登るのに疲れたけど、素晴らしいパワースポットだと思います。
そのうち頂上まで行こう。
少し雪は晴れ、鶴岡市街へ。
まず「南岳寺」。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」星2つの…
「即身仏」とご対面するために。
日本には十数体の即身仏が現存すると言われ、そのうち6体が、庄内の5つの寺院に安置されているそうです。
今や「即身仏」は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」星2つですからね。
(注連寺の即身仏)
昔「湯殿山麓呪い村」ってツマラナイ映画がありましたが、山形って月山を中心に、湯殿山、羽黒山、鶴岡市、酒田市は、なんだか「ミステリー・スポット」でもあるんですね。
南岳寺は、いつでも即身仏と対面出来ます。
対面出来るけど撮影禁止。
仏像や本人直筆の書などが飾られた部屋は寒かった。
ここにいらっしゃるのは、鉄龍海上人。
この鉄龍海上人は、なかなか激しい人で、川人足やってた頃、キレて武士を殴り殺してしまい、出家して湯殿山で修行を積み、世のため人のために尽くす。
眼病に悩む人々の為に、自分の左目をえぐって眼病人の救済を祈願したり。
即身仏になるには、気が遠くなりような修行をするわけだけど、龍海上人は、「一番新しい即身仏」だそうで、明治14年に、即身仏となったそうです。
そしてこの寺にはもう1人、不思議な人が祀られている。
ドラマ「トリック」のストーリー冒頭で語られていた希代の日本の超能力者、「長南年恵」の霊堂!!
現代の日本では無名。
でも日本を代表する「サイキッカー」で、明治時代、裁判所で初めて「本物の超能力者」と認定された記録の残る人なんです。
つのだじろう氏や、少女マンガ家の方も、過去に「長南年恵」の伝記を漫画化してたっぽいので、マニアは知ってるハズ。
>>旅は続きます>>