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青森の廃墟温泉「田代元湯」に入った話。秘湯すぎる秘湯。

今回は、青森の八甲田山「田代元湯」の話です。

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前の記事で岩手の氷渡探検洞のキャンプ場に泊まった翌日、青森八甲田の「蔦温泉」に泊まり、近くの「田代元湯」(野湯)に入りに行きました。
正確には「田代元湯温泉旅館の跡地の露天風呂」です。

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多分、こちら「蔦沼」だったと思うのですが。
蔦温泉」も足元から直接、新鮮なお湯が湧き出すという貴重な「足元湧出温泉」で最高でした。

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旅館跡地で、数年後にはダムの底にしずむということで、温泉好きとしては行ってみよう、と。

八甲田山の「銅像の茶屋」(八甲田山・死の行軍で有名な後藤房之助伍長の銅像があります)から東へ。木々のトンネルに入ってすぐ左に未舗装路の林道があり、そこから10~15分ほど歩いて下っていくと「田代元湯温泉跡地」がある、という話でしたが、ちょっと迷い…

工事をやってた人がいたので、その人たちに聞いて行きました。

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林道奥にバイクを止めて、歩きます。

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一本橋を渡ったり、朽ちかけた橋を渡ったり。

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そして見えてきたのが、「田代元湯温泉跡地」。

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旅館の建物はもちろん廃墟と化しており、

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でも温泉だけは出続けているので入れます。
野湯マニアの方たちや有志の方たちが掃除してくれているんだと思います。

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ステキな露天風呂です!

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濃いエメラルド・グリーンのすばらしいです。

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ただ正直、それが「藻」や「コケ」なのか、お湯の色なのか…

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まあ湯温はちょうど良く、多少ヌルヌルはしていましたが、まさしく天然そのものの良い温泉でした。

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なおウィキペディアには、

かつて存在した宿泊施設は廃業し廃墟となっており、温泉も廃湯となっている。獣道同然である山道の通行及び、温泉への入浴はすべて自己責任となる。

現在は木製の露天風呂と岩風呂(露天)の二つの湯船と、辛うじて倒壊を免れたものの屋根の一部が損壊した木造の建物がひとつを残すのみの廃墟である。しかしながら現在でも湯量は豊富であり、地元の有志により清掃が行なわれているが不定期であるため常に入浴可能な状態ではない。

木製の湯船は清掃が容易であるが、岩風呂はメンテナンス性が悪く排水も完全にできないためヘドロと藻が完全に排出できず、少なくとも3~4人で取り掛からなければ困難である。また、奥深い自然の中であるため、ツキノワグマニホンカモシカマムシヤマカガシアオダイショウなどの警戒および、オオスズメバチキイロスズメバチブユアブダニなどの防護も必要である。

 と書かれています。

硫化水素芒硝泉硫化水素芒硫泉)アルカリ性。源泉温度48℃。褐色の豆腐のような沈殿物と濃い緑色の藻類が繁殖している。

 だそうです。

「やまだ館」の跡地だそうですね。
数年後にはダムに沈むってずっと言ってるんですが、まだ沈んでないようです。
そしてダムに沈む温泉は確か群馬にもありますが、もうダムいらなくね?
無駄な公共事業な気がします。

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川も流れていて、確かに自然豊か。清々しかったです。

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お帰り。

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現在はこの橋、完全に倒壊しているようです。今入るには、川を直で渡らないとダメなんですかね。

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草をかき分けつつ帰りました。

ちなみに有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」は、1902年明治35年)、日本陸軍第8師団歩兵第5連隊青森市街から、八甲田山の「田代新湯」に向かう途中で遭難した事件です。

210名中199名が死亡という大惨事で、世界的にも最大級の山岳遭難事故。
八甲田というと、そのイメージオンリーですね。
銅像茶屋」には、八甲田山雪中行軍遭難事件の資料館もあります。

一昨年、八甲田山の田代湿原付近の「温泉茶屋」に泊まったんですが、雰囲気がありました。
奥入瀬渓流から八甲田山へ、暗くなってから走ったときも、もう自然だけの山の中なんで、あまりに暗すぎて見えないし、けっこう怖かったし。
人を寄せ付けない自然というか、何ともいえなかったです。絶対、モノノケがいる!みたいな…
温泉も、朝の光景も素晴らしかったんですけどね。